【動画あり】国内最古「炭鉱電車」廃線へ 5月にも三井化学大牟田工場
黒崎にある三菱ケミカルが4月末で硝酸の製造をやめるためとのこと。
古典電機が現役で活躍する姿はそれだけで世界遺産ものだっただけに、ここまでよく永らえてくれた、という気持ちのほうが強いですが、もう一度訪問したいとの思いも同じくらい強いです。
2017年12月に訪問した際の記録を掲載。
黒崎からはタンクコンテナをEF76が牽いてきた。大牟田の側線へ入線。
西鉄の裏被りが大牟田感を高めてくれます。
ここから三井化学との接続点になる仮屋川操車場までは元DE10の入換動車が牽引
(番外)操車場脇を通過するななつ星 |
ハイライトは国道208号を横断する旭町1号踏切。
返空・積車の2往復が設定されている関係で、単機列車も設定されています。
踏切は小屋に詰める警手が操作。列車の運転があるたびに、カブにのってやってきます。
硝酸の積まれたコンテナを引き取ったら、工場のある宮浦駅へ。
工場の中へは蓄電池車を伴った機関車が担当。
宮浦駅に集う古豪たち。
1日にコンテナ10個ほどの原料を輸送するために、短時間で4種類の機関車で継走されるのは趣味的に非常に赴き深いものの、化学メーカーとしては2往復の列車を運行するために、線路、電機設備、車両といった資産を維持管理せねばならず、原料調達コストを押し上げる要因になってしまうことを考えると、直接の要因は三菱ケミカルの硝酸生産停止ですが、生産性向上のためには鉄道輸送終了の判断には理解を示さざるを得ません。
すでに世界遺産に登録されている炭鉱鉄道の本線に加え、これらの電機たちもその仲間とともに大切に余生を過ごすことを願っています。
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