今日振り返るのは、10年前の冬。
年末、12月に翌春のダイヤ改正の概要が発表され、兼ねてからうわさになっていたとおり、北陸の廃止、能登の臨時化が決まった。
日の短いこの時期、23時に出て、6時台に到着する夜行列車の走行を撮影することはかなわない。そこで、遠路目指したのが長岡だった。
駅外の線路沿いの道路から、構内を望遠でのぞくことができるポイントが撮影地だった。消雪パイプから流れる水に長靴を濡らしながら、雪を浴びながら立ちっぱなしの撮影でも、時間を忘れて構内を見つめ続けた。
あけぼのは、上下とも最も外側のホームに停車するため、全景を写すことはできず、狙うはもっぱら、北陸と能登となる。
しかし、両列車とも長岡でエンドを交換するため、長時間停車をするものの、前照灯ロービームで撮影できるのはものの数秒である。北陸の場合は、着回しがあるため、入換灯が灯るものの、ヘッドライドを照らした姿は比較的長い時間撮影可能だが、難しいのは能登。ハイビームで到着、即消灯ということもしばしばである。
この日は運よく、ロービームで到着し、しばらく着けっぱなしにしてくれた。
今度は上り北陸が到着。
次いで、下り北陸到着。背後に金沢までを受け持つEF81が控えている。
前照灯が存在感を示す。
金沢行きの脇を大阪行き日本海が大雪をまとってかすめていく。
真夜中の夜行列車の競演。この冬、雪の関越を越えて何度も通った長岡だったが、7月から新潟勤務となった。しかし、時すでに遅し。北陸もボンネット能登も過去のものとなり、長岡の夜はすっかり静まってしまった。
さらに、この後、日本海も、そしてきたぐにもトワイライトも、あけぼのもすべて過去のものになる。新潟の二年間はそうした日本海側夜行列車に別れを告げるための時間になるのだった。
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