2019年3月20日水曜日

The final mission ~Cygns02~ 政府専用機巡礼 vol.1

3月に入った。
B-747政府専用機の退役まで1ケ月を切り、カウントダウン開始。先日の記事に記載した通り、4月に入ると忽ち姿が見えなくなるわけではなく、少なくとも5月までは今の姿を千歳、羽田で何度か見ることが叶いそうだが、現役の姿はあと1か月。

B-777がデリバリーされてからは千歳での訓練の回数も目に見えて減少し、格納庫の外で夜を明かす姿が報じられていたB-747。これまで何度となく渡道の機会はあったが、DD51牽引の夜行列車群の撮影が主目的となり、千歳基地・新千歳空港ではほぼ撮影したことがなかった。しかし、千歳での政府専用機のミッションを一目見るべく、平日での遠征を画策。業務や家庭の都合から、遠征できるのは3月15日の1日限り、それも日帰りとなった。

初便で乗り込み最終便で戻るべくJALの座席を確保。あとは現地からのレポートをチェックして、限られた時間での撮影ポイント、プライオリティをシミュレーション。
羽田に80-1112が来ているために、千歳の格納庫には80-1111と20-1102が収まっており、B-747の2機にそろってお目にかかることも厳しい情勢。1週間前からは週間予報とにらめっこするものの、晴のマークがつくことはなく、この状況で日帰りでは、曇天下でも駐機する2機の姿がどちらかでも納められれば御の字と自分を納得させながらその日を待った。

週が明けて月曜日、火曜日、水曜日と千歳の2機には全く動きがないままに経過した。木曜日、この日も動きはなかった。そして金曜日15日。夜明け前の道を羽田に向かい、期待と不安の入り混じるなんともいえない気分のまま、JAL593便に搭乗。機窓に映る景色は十和田湖を過ぎるあたりから雲に覆われ、やはり、予報通りなのだなと、やや気落ちしながら、新千歳空港のR/W01Rへ8時前に着陸した。

しかし、そこには予報とは裏腹に薄日が差す展開が待っていた。たとえ飛ばなくても、この日差しを1秒たりとも無駄にするわけにはいかないと、南千歳の駐機エリアでたたずむ20-1101のもとに急いだ。

2019.3.15 20-1101
春の日差しを浴びて静かに佇む1号機。とてもあと1月で現役生活に別れを告げるとは思えない存在感を放っていた。

垂直尾翼に見える20-1101と日本国、そして日の丸。朱色と金のチートライン。画面一杯におさめる。
立ち姿も様になる。まさに威風堂々。


もしこのまま何も動きがなくても、最低限の撮影を朝一番で果たし、幸先の良いスタートを切ることができた。

気をよくして、もうひとつのB747、TG670を迎え撃つべく外周へと車を向けるのが、この後、この1週間の沈黙が信じられないようなことが立て続けに起き始めるのだった。

にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿