ここは寝台特急富士、という選択肢もあるが、デジタル化以降は、富士・はやぶさになっており、単独富士をアップしようとするとスライドをひっくり返さねばならない。
ということで、手近にお題をクリアしようと、安直ながら、富士山バックの東海道新幹線。
当時は、0系、100系が引退したものの、300系、700系、N700系のほか、なんといっても500系がのぞみの主役として君臨していた。まもなく700系が引退し、営業用車両としては、N700系単一構成(a、Aがあるのは承知だが)となるのは、東海道新幹線の歴史上、100系登場までの期間以来なのではないだろうか。
撮影ポイントは、一般にも有名な三島-新富士、富士市中里。ここで富士山をバックに真横から先頭部を写し止めることがテーマ。
構図を考えるにあたって、頭を悩ませるのは、LCXケーブルの存在。列車との通信のための電波を発出(漏洩)している同軸ケーブルだが、電波を漏洩させるという役割上、地上からある程度の高さに吊り下げられているのが、なんとも悩ましいところ。このケーブルや、その支柱をどう処理するかというのがひとつのポイントとなる。
ところが、この日、どうしたことかLCXケーブルが地面に降ろされていました。そこで思い切り寄ることに。構図を決めたはいいが、想像以上の高速に、シャッターが追い付かない。300系や700系で何度も練習を繰り返し、この日のメインと据えていた500系にチャレンジした。
2010.1.24 東海道新幹線 三島-新富士
300系 J49
700系 B13
N700系 Z15(現X15)
ところが、午後から雲が湧くという富士山あるあるの前に敢え無く撃沈。LCXケーブルがそのままになることを祈って、後日の再戦を誓った。
2010.2.7 700系 C59 ※2019.2.23現役最終編成
923系 ドクターイエロー T4
29A のぞみ29号博多行 W8
積雪が少なめだが、もう叶わないこの一枚。
500系のぞみは、この2か月後、東海道区間での運用を終えた。
今見れば、もっと絞って富士山をシャープにすればよかった等々、いろいろ思うところがないわけではないが、チャレンジしてよかったと思う撮影行であったことに間違いはない。
おまけ 再戦への道中、秦野にて。こちらもこの2年後、MSEに道を譲ることになる。
2010.2.7 小田急小田原線 渋沢-秦野
2M あさぎり2号 371系 X1
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